Agnetha、Björn、Benny、Anni-Fridの4人のメンバーの頭文字をつなげたスェーデンの男女4人のポップ・グループABBAが、40年の歳月を経て再結成されたというニュース。1972年のデビュー以来、「ダンシング・クイーン」「チキチータ」「マンマ・ミーア!」など、数億枚ものヒット曲を生み出した彼らの現役復帰(⬆上写真)は、英国BBCをはじめ、米国のCNNも取り上げた世界的なビッグニュースだった。40年を経ても4人のメンバーがそろって健康であるのは、さすが長寿の国スェーデンならではと言えるだろう。女性ヴォーカルのフリッド・リングスタッドが76歳、アグネタ・フォルツコグが71歳、ピアノの ベニー・アンダーソンが75歳、ギターのビョルン・ウルヴァースが76歳と平均寿命にもうすぐ届きそうな年齢のメンバー達。スウェーデン人の平均寿命は81歳。日本人の83歳に比べれば2年短いが、それなりの長寿国ではある。この国には寝たきりになる老人がほとんど皆無で、スウェーデンの高齢者は、子供と同居することもしない。夫婦二人か一人暮らしの世帯がほとんどで、これは「自立した強い個人」が尊ばれるお国柄に根差したもので、高齢者の一人暮らしは普通だという。ABBAのメンバー4人が間近に迫った平均寿命など気にせず、再結成したのも別に不思議はないようだ。そして、女性ヴォーカルのフリーダとアグネタのあの美しいハーモニーを40年ぶりに聴くことができる、ABBAファンにとっては嬉しい限りである。