
1989年に米国で販売開始したウォシュレットは、その後30年間鳴かず飛ばずの不人気だったが、コロナ禍の2020年に前年の1.8倍と急伸し(⬆️グラフ参照)、一気に販売が加速し始めた。きっかけとなったのが、コロナ禍だ。物流の混乱でトイレットペーパーが不足する中、紙なしでおしりを洗えるウォシュレットが注目を浴び、さらにインターネット通販「アマゾン」や大手量販店「コストコ」での取り扱いなどによって全米に販路を拡大できたことから、「商品を知った消費者が、すぐにネットや店舗で購入できる体制になっていたことが奏功したという。SNSの効果も大きかった。2022年に有名ラッパーのドレイク氏がウォシュレットを友人に贈ったことがSNSで紹介され、米メディアでも広く報じられたことで認知度の向上につながった。DIYが得意な購入者が設置方法を解説する動画をYouTubeで配信するようになったこともプラスに働いた。ユーザーの評価も高まっている。自宅に3台設置しているというオハイオ州在住のマーク・フランクさん(42)は「6歳の娘を含め、家族全員が愛用している。もう自宅以外のトイレには行けなくなってしまった」。テキサス州に住むアシュリーさん(40)も、「下半身を清潔にできる安心感は格別で、寒い日の朝に温かい便座に座れることは人生を変えるほどの体験だ。その優れた機能はまるでiphoneのようだ」と高い満足感を表現した。アニメの次はウォツシュレットが、アメリカを「征服する」番がとうとう来たように思われる。