ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アルマーニ84歳の美意識、1時間立ったままで記者会見。

ファッション界を50年以上にわたり牽引した “モードの帝王”、ジョルジオ・アルマーニ氏が91歳で死去した(⬆️右)。1975年に41歳でジョルジオ・アルマーニ社を設立した彼は、医学部で人体構造を学んだ経験を生かし、メンズスーツに革命を起こした。従来のよろいのように男性を武装させていたスーツの構造を解体し、柔らかな素材を使い身体にしなやかにフィットする製法のジャケットを世に出した。アルマーニはファッション界のみならず、エイズ対策支援をはじめ、医療・教育機関への支援を中心に、多岐にわたる慈善活動も精力的に行ってもきた。東日本大震災の直後にも、日本に捧げるオートクチュールのコレクションをいち早く発表し、日本を力強く励ましてくれた。2019年5月に「東京国立博物館」でのランウェイショーのために来日した際に行った記者会見、当時84歳のアルマーニは、記者たちの多様な質問に対して、途中で椅子に座ろうともせず、美しい姿勢を保ったまま60分の会見の間中、立ち放しで丁寧に話し続けた。周囲に居た若いスタッフたちが疲れて座り始めたというのに驚異の体力というよりも、彼の「美意識」の高さと意志の強さを伺わせたシーンだった(⬆️左)。「生きる意義はミステリー。ただ在るだけ」とまるで禅僧のように人生を達観していたジョルジオ・アルマーニ、ご冥福を祈りたい。