オリンピック閉会式でIOCのトーマス・バッハ会長が、「アリガトウ日本」の言葉とともに、胸の前でハートマークを造って大会を運営した日本に感謝の気持ちをあらわした。SNS上にはさっそく「そこに愛はあるんか」とアイフルCMの決めセリフがツィートされた。米有力紙ワシントン・ポストが、コロナ禍で東京オリンピックを強行開催に踏み切ったバッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼び、「開催国を食い物にする悪癖がある」と非難した。 同紙は記事の中で、大会開催を強行した最大の理由は「金だ」と指摘。IOCは収益を得るための施設建設やイベント開催を開催都市に義務付け「収益のほとんどを自分たちのものにし、費用は全て開催国に押し付けている」と強調した。バッハ会長は、コロナ禍での五輪開催について「スポーツが世界の人々の心を一つにした」とご満悦で、「日本の皆さまはこれを成し遂げたことを誇りに思ってほしい」と 日本国民に向けてメッセージを送った。オリンピック開催直前には、 開催の意義についてバッハ会長は「選手にとって、選手団にとって、そして最も大事なのはチャイニーズピープル(中国人)」と言い間違え、すぐに「ジャパニーズピープル(日本人)」と言い直した「オリンピック級の失言」(ワシントン・ポスト紙)もあってか、閉会式で彼の造ったハートマークは実に空々しい感じに見え「そこに愛はあるんか」と問いたくなる一コマだった(笑)