「最近お腹まわりが気になるから運動した方がいいのかも」と考えたことがある人は多いはず。運動をすれば体重が落ちると思われがちだが、たくさん運動をしても体重を落とすのは難しいという「ワークアウト(運動)パラドックス(逆説)」⬆と言うワードをご存知だろうか。運動で消費するカロリーは、1時間歩くと260kcal、水泳だと430kcal、サイクリングだと600kcal、ランニングだと700kcal、しかし、体内の脂肪1kgを燃焼させるのに必要なカロリーは約7000kcal。つまり、ランニングを10時間して初めて、余分な脂肪1kgを減らすことができる計算だ。また、定期的に運動をする人の1日当たりの消費カロリーは、運動をしてない人よりも多くなるのは事実だが、その差はわずか100~200kcalにしか過ぎないことがわかってきた、さらに、普段運動していない人が突然運動を始めると、脂肪が急に燃焼されるため一時的に体重は減少するが、運動を続けるうちに運動をする生活に体が順応してゆき脂肪の燃焼バランスが調整され、余分に消費されるカロリーが減っていくため、体重が次第に減らなくなることもわかっている。「運動すればヤセる」というこれまで「真理」とされていた事がパラドックス「逆説」だったことが、これでご理解いただけただろうか。要するに、お腹周りが気になりだしたら、運動するより食べるカロリー(量)を減らすのが、イチバン手っ取り早い方法なのだ。