パリ五輪、体操女子日本代表の主将・宮田笙子(19)選手が、オリンピック代表行動規範に違反した疑いでチームを離脱。未成年「喫煙」の疑惑が浮上している。宮田選手は事前合宿地のフランス・モナコから既に帰国したとみられている。このニュース報道について、元東京都知事で参議院議員の猪瀬直樹氏(77)が、X(旧ツィツター)で「つくづく日本人は劣化している。たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ!! 規則尽くめの杓子定規が日本をダメにしてきたのだ。こんな些細なことで19歳の夢を潰すつもりか!」⬆と怒りのツィートを行った。確かに、規則・規則で人を縛りつける昨今の我が国の風潮はいかがなものだろうか。かつて、「カラスなぜ鳴くの、カラスの勝手でしょ」という志村けんのギャグや「赤信号みんなで渡れば怖くない」というビートたけしの「規則破り」のギャグに人気があった時代から30年、「失われた30年」の間に、日本人の間には「規則破り」を許さない「品行方正」という道徳的な風潮が広まった。猪瀬氏が、この体操選手の喫煙の処罰を例にして言いたかったのは「規則尽くめの杓子定規が日本をダメにしてきた」という部分だろう。ドーピング違反してでも勝とうとする海外の選手、一方でたかがタバコで失格させられた日本人選手、国際競争の世界では「品行方正」だけで勝てるわけがないことを知るべきだ。