「いくら運動したって駄目、痩せたきゃ食べなきゃいいんだよね」とテレビでしばしば口にしているタレントのタモリ⬆。ダイエットに一念発起して運動を始めても体重が変わらず長続きしなかったという人は確かに多いようだ。2018年の 科学＆医学雑誌「Science Direct」の研究によると、WHOが有酸素運動のガイドラインの中で最低限度の運動として提唱している「中程度の運動を週に150分間、または激しい運動75分間」では、実質的な体重の減少は起きないことがわかったという。運動をしても痩せない原因として考えられるのは、先ず運動した結果お腹が空いて食べすぎてしまうこと、次に考えられるのは基礎代謝が低いため運動によるカロリー消費がしにくい体質である場合だという。基礎代謝は、何もしなくても消費されていくカロリー量のことを指し、基礎代謝を上げるには①十分な水分摂取②食事はよく噛んで食べる③体が温まるものを食べることが効果があるという。しかし、運動しても痩せないと聞いて運動をせずに食事制限だけのダイエットを行うと「体脂肪と一緒に筋肉も減少し、基礎代謝が悪くなってしまう」とオーストラリア・シドニー大学の肥満専門医ニック・フラー医師は指摘している。フラー医師は、「正しいダイエットは食事制限と合わせて十分かつ適切な運動を取り入れて筋肉を維持することが欠かせない」と語っている。１日の食事１回半で体型を維持しているというタモリ、食事制限と一緒に軽いウォーキングも毎日行っているようだ。
