俳優&ミュージシャンのピエール瀧が麻薬取締で逮捕された1ヶ月後、学生に薬物乱用防止を指導する文科省のエリート官僚福沢光祐(⬆上写真右)が大麻と覚せい剤所持で逮捕された。さらにその1ヶ月後には経済産業省の東大卒エリート官僚の西田哲也(⬆上写真左)の省内のデスクから覚せい剤の注射器が発見され、自宅や省内で覚せい剤を使用した罪で逮捕された。2ヶ月間の間に、我が国の行政をつかさどる2人のエリート官僚が麻薬取締で逮捕されるという霞が関を舞台にした前代未聞の「霞が関薬物汚染事件」、さぞやマスコミはピエール瀧以上の大きな話題として騒ぎ立てるのかと思いきや、今のところこの2人の「罪の重さ」について批判する報道が、テレビ各局のニュースやワイドショーの中に一切見当たらないのはどういうことなのだろうか?2人の批判キャンペーンをすることで、お神(文科省・経済産業省)の怒りを買ってしまう恐れがあるからだというウワサがしきりだが、実際のところはテレビ局各社がこぞって2人の「罪の重さ」の深刻さを十分に理解できていないのが一番の理由だろう。麻薬汚染が我が国の中央省庁の中にまで拡がりつつある「脅威」にテレビ局各社はまるで気付いていないようなのだ。「ネズミ1匹見たら周囲に10匹潜んでいると思え」の例えのように国家中枢の官僚組織の中に薬物常習者の群れがあったとしたら、国家存亡の危機にもなりかねないというのに。ピエール瀧と違ってエリート官僚の麻薬汚染の話では「視聴率は稼げない」という「木を見て森を見ず」の考え方をテレビ局が持ち続ける限り、第三第四のエリート官僚による「麻薬汚染事件」が起きても決して不思議ではないだろう。