ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大坂なおみが言いたかった「shhh!」、ナイキがCMで言わせてあげた。

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テニスの大坂なおみ選手がスポンサー契約を結んでいるナイキが公開したCMが、youtubeで再生回数200万回超えと大きな話題になっている。このCM、練習コートでボールをひたすら打ち続ける大坂選手の姿が映し出され、バックに流れる音声はマスコミの記者達が彼女にむかって日本語や英語で次々と浴びせる様々な「質問」だ。「賞金で買いたいものはあるか」「カツ丼は食べますか」「日本語で教えてください」といった過去にマスコミの記者から発せられたテニスとは関係ない数多くの質問がひたすらボールを打っている彼女の背中に浴びせられ続ける、すると大阪選手が不意にこちらを向いて、口に人差し指を当てながらshhh!(シーッ!)とひとことだけコトバを発し(⬆上の写真)た後に、Don’t change yourself. Change the world.(自分を変えずに世界を変えろ)という文字が画面に現れるというウィットに富んだCMだ。大坂なおみ選手は、誰に向かってshhh!と言ったのか?恐らくは大坂なおみ選手の「日本ルーツ」にこだわりを持ち続ける日本のマスコミからのオセッカイ質問に、彼女は「お静かに」と言いたかったに違いない。大坂なおみ選手が、周囲で起きてるやかましい「国籍問題」なぞに振り回されずに「我が道を行きなさい」と彼女に対して「エール」を送ったナイキ社の心温まるイメージCM、「人種」にこだわりを持ち続ける日本人には決して作ることのできないCMかも知れない。