ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

26歳KO率89%の井上尚弥、26歳KO率57%のドネアが井上の「若さ」を恐怖する。

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バンタム級の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」決勝で井上尚弥との対戦が決まった5階級制覇のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア。井上選手が準決勝2Rで圧勝したリング上に登場し(⬆上写真右)、「彼は素晴らしい試合をした。やるべきことをやり遂げた。全然待たずにガンガン仕掛けていった。そしてファンがみんな待っていた通りの結果を出した。さあ、やりましょう。これが運命ですね。対戦する予感がしていました」と頂上決戦への決意を語った。どう戦うのかを問われたドネアは「彼はモンスター。これから考えますよ。彼はすごいファイターで知性もある。僕は21歳に戻ったつもりで頑張るよ。最高の結果を出すよ」と笑顔で答えた。この後、リングを降りてからのインタビューでも、ドネアは「彼はまだ若い、だから多くのことは言えないが、この階級で彼は非常に素晴らしく見える。しかし彼はまだ若い、彼にはまだ多くの余地がある」と語る一方で「リングに上がれば私は常に誰よりも優れていると感じている。これが私のハート、戦士のハートだ」と井上選手よりも10歳年上のキャリアからくる自信を覗かせた。これらのドネアの発言を読み解くと、強烈な井上選手のパワーについて賞賛しつつも「井上選手はまだ若い」とドネアが繰り返した言葉に深い意味がある、ボクサーとしての盛りを過ぎたドネアにとって「井上の26歳の若さへの恐怖が半分」、「36歳の老練さで勝つ自信が半分」と複雑な胸中にあることが見て取れる。今秋に予定されるバンタム級最強を決める頂上決戦がいよいよ楽しみだ。