ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

太平洋戦争、米軍が日本軍との作戦に使った小泉八雲の本。

明治時代、いちはやく日本の魅力を海外に向けて紹介したり、「耳なし芳一」「雪女」といった日本に古くから伝わる民話を記録・翻訳し世界に広めたことで知られるギリシャ生れイギリス育ちの作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。彼が亡くなった1904年に発行された最後の著作『Japan-An Attempt at Interpretation』(日本―ひとつの解明)が、発行から37年後に開戦された「太平洋戦争」で、アメリカ合衆国の対日本心理戦に重要な役割を果たしたのをご存知だろうか。当時のアメリカ軍准将であり、ダグラス・マッカーサーの軍事書記官・心理戦のチーフであったボナー・フェラーズは、当時のアメリカ合衆国が利用できる日本人の「行動心理」を理解するための最高の本であったと述べている。 当時、欧米人にとって日本は「未知の国」であり、文化や社会制度は理解しにくいものだった。そこで小泉八雲が、日本人の特質とは何かを「解明」しようと日本での長年の生活を通して得た「経験」や「考察」をまとめたのがこの本なのだ。その主な内容は、①日本の家族や親族の結びつきがどのように社会の基盤を支えてきたか②武士や庶民などの階層がどのように形成され、社会秩序に影響したか③神道や仏教の役割、信仰が政治や共同体に与えた影響④日本人が大切にしてきた道徳や「美」の捉え方について、などであり、とりわけ個人よりも共同体を重視する日本人の「特性」についての八雲の指摘が、米軍の日本軍に対する「心理作戦」に大いに役立ったとされている。