ボクシングWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥とWBA・IBF世界同級王者のマーロン・タパレスとの4団体王座統一戦。試合前、「離れても良し、くっついても良しの器用で何でもできるボクサー。そして一発の番狂わせを狙う気持ちが怖い」と タパレスを分析していた井上選手、フタを開けてみれば、タパレス選手が首を後ろに引いた構えで井上選手の強打を防ぐという防戦一方の試合展開、攻めあぐねていた井上選手が4Rに 固いガードの隙間からねじ込んだフックからの連打でようやくダウンを奪い10回に強烈な右ストレートの連打でダウンを奪うとタパレス選手は10カウントでも立ち上がることが出来ず、井上選手が見事にKO勝利した。6年を掛けて今年スーパーライト級、ウエルター級2階級での4団体統一にやっと成功したテレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目の2階級(バンタム級・スーパーバンタム級)での4団体統一王者という快挙を井上尚弥は、たった1年間で成し遂げた。日本が生んだアスリートのスーパースターと言えば野球の大谷翔平選手だが、井上選手は世界で活躍する同じ存在として大谷を気にしているという。「常にニュースとかで、活躍を見るたびに刺激は受けてますよ。ジャンルは違いますけど、僕はボクシングで。頂点をさらに極めていけたらいいなと思います。ただ、(大谷選手から)いい刺激はすごく受けています」と語っている。2人のスーパースターが、世界を相手に活躍する姿を見られる同じ時代を生きてるという幸せ、井上尚弥・大谷翔平2人のアスリートに感謝したい。