ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥の「殺気」に怯えきったダスマリナス、当然のKO劇。

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井上尚弥のスパーリングの相手を務めた前東洋太平洋スーパーフェザー級王者でIBF同級13位の三代大訓選手。対戦相手の分析力が高く、独特の感性、表現力を持つ彼が、WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ、統一王者の井上尚弥がIBF1位の挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)を3回2分45秒KOで圧勝した試合について現役ボクサーの目で分析した。「1ラウンドからダスマリナスは100パーセント逃げのバックステップでしたよね。もう、もらったら危ない、逃げろみたいな。確かにバックステップって距離を外すディフェンスのひとつなんですけど、そのあと打てる体勢を取るものなんですよ。それが ダスマリナスには無かったですね。すでに先入観で負けている、自分より相手が実力者だと分かっている人のよけ方だなって感じました」。ダスマリナスの気持ちが引けていたのは試合前からなのか、リングに上がってからなのかは分からないが、「気持ちは分からないでもないんです」と三代選手は井上尚弥と初めて対峙した時の印象について語った。「あ、これは過去最高にヤバい人だなって感じました。本能的に怖いなって」と、スパーリングで井上と初めて向かい合った時の井上の「殺気」が強烈だったことを覚えているという。過去に世界的な強豪との対戦経験がないダスマリナスにとって、モンスター井上尚弥が発する「殺気」に恐怖を覚えたことで、一方的な試合展開になったと三代選手は分析した。プロのボクサーが対峙して感じる井上尚弥の「殺気」、モンスターと呼ばれる所以だろう。