ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「俺パンチないのかな」8RTKO勝利の井上尚弥。

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「ボクシング・WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」でIBF同級5位アラン・ディパエン と対戦⬆したバンタム級統一王者の井上尚弥8回2分34秒TKO勝ちしてスーパー王座のWBAで6度目、IBFで4度目の防衛を果たした。試合後のインタビューで井上選手は、「戦前の予想、期待をはるかに下回る試合で申し訳ありません。ディパエン選手は非常にタフで向かい合った時に何かを狙っているなと感じた。根性も感じたので、こういう(慎重な)試合展開になってしまった」と相手を倒すまでに8Rを要したことを詫びた。井上選手が慎重に試合を運んだのは先月、世界ライト級統一王者のテオフィモ・ロペスの試合を見たからだ。ロペスは4団体統一王者で圧倒的に有利とみられた先月の初防衛戦で、伏兵のジョージ・カンボソスに敗れて王座から陥落した。この試合を見た井上選手は「ロペスはロマチェンコに勝った次だから楽々倒そうというのがあったと思う。過信しすぎていた。そこに落とし穴がある。この時期にこの試合を見ることができて、ボクシングはクールに、冷静にいかないといけないなと思った」と感想を述べていた。そして今回のディパエン戦、「俺パンチないのかなと感じてしまうくらいタフだった」相手を7Rまで見極め、8Rで見事に仕留めてみせた井上尚弥選手。「付け入るスキが1ミリもない男」というのは本当だった。