ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥KOの瞬間、マロニーの両手が、ナゼ下ってたのか?

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WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥が、米国ラスベガスでWBO同級1位ジェイソンマロニーに7回2分59秒、右ストレートで一発KOに仕留めたシーン⬆。ガードが固いことで有名なマロニー選手は、上の写真で見るように、なぜ両手を下げた状態で井上選手のストレートパンチを喰らったのか。このシーンについて井上選手が、試合後のフジテレビのインタビューで答えている。「相手が打ってきた右ジャブを顔をずらしながらかわし(カウンターで)右ストレートを打った」というのだ。相手の攻撃してくるタイミングで瞬時にパンチを打ち返すカウンターは普通のパンチの3倍の威力を持つと言われる。実は、井上選手は、初回から相手をKOする意識で自分が力みすぎていることに試合途中で気づき、5回から「カウンターねらい」の戦法に切り替えたのだという。この戦略が功を奏して6回には相手の左ジャブをかわしながら左フックで最初のダウンを奪っている。そして迎えた7回、思った通りにマロニー選手が井上選手に向かって頭を前のめりにして打ってきた右ジャブを瞬時にかわし、右ストレートを打ち抜いたのだ。つまり、マロニー選手は井上選手に打った右のジャブを瞬時にかわされて右手が下がった瞬間(⬆静止画像では両手を下げたように見える)に右ストレートを顔面にまともに喰らったのだ、パンチを打とうと頭が前のめりになっていた分、マロニー選手が受けたカウンターのパンチの威力は物凄く、膝から崩れ落ちてダウンし立ち上がろうとしたが膝が痙攣して立ち上がれず、そのままレフェリーの10カウントを聞いたというわけだ。コンマ数秒の中で相手のパンチをスウェイして右ストレートを打ち込み一発KOに仕留めてみせた井上尚弥、まさにモンスターである。