ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「ネリはスピードが無い」と井上尚弥、東京ドームでどう料理。

26戦26勝無敗23KO勝利を誇るスーパーバンタム級4団体統一王者のモンスター井上尚弥に挑戦する同級1位のルイス・ネリは、36戦35勝27KOを誇るハードパンチャーだ。ネリのボクシングの特長は、左右の両フックのハンドスピードが素晴らしく速いことだ。距離を詰めてフックの連打で、これまでに何度もKOを量産してきている。しかし、相手に1発当たらなければこの連打は始まらない。左フックを起点に当たった瞬間からスイッチが入り、連打を浴びせ続けるというネリの攻撃パターンを、井上選手はすでに織り込み済みだ。今回の試合は、相手との距離を測ったり、コンビネーションや必殺パンチに繋げる方法を探る2人の「ジャブの差し合い」が重要なポイントになる。ネリのジャブのパンチスピードは井上選手に比べて遥かに遅い⬆。井上選手は31歳の誕生日を迎えた4月10日の会見で、この点に触れ「ネリは(パンチ)スピードがない。あのスピードのなさが自分のボクシングにどうズレを生じていくか。スローに打ってくる選手はタイミングがつかみずらかったりする。そこを試合当日、確かめたいところ」と語っている。一方のネリは、「俺にはパワーがある。イノウエとも強打の応酬に持ち込んで倒したい。ノックアウトを狙うことになるけど、イノウエに脚を使われて動き回られたら空振りに終わるかもしれない」と弱音も覗かせている。パンチスピードのないスローなジャブでチャンスを狙い続けるネリ、そのスローなジャブを足を使った俊敏な動きでかわしながら、井上選手がスキを見て放つ必殺のボディブロー1発で、勝負は早いラウンドであっけなく決まってしまう事が予想される。