ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

必ず抱きついてくるフルトン、井上尚弥KOチャンスだ。

モンスター井上尚弥(24戦無敗21KO)⬆左が、階級を上げて初挑戦するWBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(21戦無敗6KO)⬆右との試合。下馬評では、21戦無敗の試合巧者でリーチも体格も上回るフルトンに井上が苦戦すると予想されている。フルトンはこれまで無敗だがKO勝利が井上に比べて格段に低い。その理由は、相手にクリンチする(抱きつき)戦法で勝機を見出す独特の試合運びをするためだ。フルトンは休むためにクリンチするのではなく腕をからめて相手の動きを封じてから攻撃に転じるためのクリンチで、さらにディフェンスでもカウンターをクリンチで防いだり、ロープ際に追い詰められるとクリンチで逃れる、というように多彩なクリンチを用いて相手のペースを乱しながらその合間に判定勝利に持ち込むポイント稼ぎのパンチを打ってくる。しかし、これほど試合巧者のフルトンの唯一の弱点と指摘されるのは、ボディブローの被弾が多い点だ。ボディを打たれる時に身体をひねってかわそうとするが、肘を内側に巻き込むような形でブロッキングするため脇腹にスキが生まれ、井上尚弥が得意とする外から回り込むように打つレバーブローが当たりやすくなる。井上がロープ際に追い詰めればフルトンはこれを逃れるために必ずクリンチしてくる。この時、井上選手が得意のバックステップで素早くクリンチをかわし、スキが生まれたフルトンの脇腹にレバーブローを打ち込めばKO勝利は間違いない。果たして、井上尚弥は、抱きついてくるフルトンを持前のフッワークで突き放し、KOチャンスが生まれるロープ際へ追い詰めることが出来るだろうか、試合運びに注目したい。