ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」、下心バレバレ。

f:id:gunjix:20200322205602j:plain

漫画家きくちゆうき氏が自分のツイッターに「100日後に死ぬワニ」というタイトルで毎回「死まであと◯日」と表示して終わる4コマ漫画(⬆上の写真)を連載、主人公のワニが100日後に死ぬまでの日常生活を描いたこの漫画がSNS上で大ヒットした。毎日更新されるこの4コマ漫画のフォロワーが日増しに増え続け、連載が開始された昨年12月頃は1万ほどだったフォロワー数が、1月中旬に40万強、2月中旬に90万を超え、3月17日には150万を突破。20日には約196万で、この3ヶ月間で約190万増となり、最終回の100日目には1日だけで50万人にもフォロワーが増える大ヒット作品となった。最終回に主人公のワニが死ぬことを「あと◯日」と伝えながらリアルタイムで主人公のワニが日々「死」に向かって生きるというこれまでの漫画には見られなかったユニークな構成が、読者の注目を集め続け、大ヒットに繋がった理由と思われる。ところが、この漫画の最終回の掲載直後に、「100日後に死ぬワニ」の書籍化と映画化、グッズ展開が大々的に発表されたため読者から「最初から仕込みがあったのか」という批判の声が続出、SNS上で大炎上してしまった。一方で、批判されたグッズの売れ行きはといえば、SNSでの「仕込み批判」の影響なのか漫画ほどに大ヒットする気配が今のところまったく見当たらない。ところで、「100日後に死ぬワニ」のストウリーは、300年以上前の中世ドイツの哲学者ライプニッツ”が唱えた「予定調和」という理論にピッタリとあてはまる。予定どおりに物事が進行し、結果もその通りだったときに使われるこの「予定調和」という理論、4コマ漫画では大成功したけれど、金もうけを予定した「下心」が読者にバレてしまった途端に、「予定調和」とならなく無ってしまったというお粗末、お後がよろしいようで(笑)