9.11ニューヨーク同時多発テロを指揮したアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(⬆上の写真)。事件から10年後の2011年5月2日、潜伏先のパキスタンアボッターバードで米国海軍特殊部隊による軍事作戦によって銃撃戦の末、殺害された。ビンラディンが殺害された直後、ロイター通信が匿名の米政府高官の話として、潜伏していた隠れ家から大量のポルノビデオが発見され、これらは「現代的で電子的に録画されたビデオであり、かなり広範囲に及ぶモノ」と暴露した。ビンラディンが信奉するイスラム教ではポルノは厳禁であり、ポルノ文化はビンラディンが批判してきた欧米文化の最たるものであるはずなのに、それが事実なのか、にわかに信じがたいニュースだった。当時、欧米社会がビンラディンを「テロリスト」と批判したところで説得力を持たない。それよりも「ポルノ愛好家だ」と描写する方が、ヒール(悪役)らしく見えるからではないか、あるいは、情報をリークした米政府側のねらいは、おそらく「ビンラディンがポルノを観ていた」という言説を流布することによって、アルカイダに共鳴する支持者たちを幻滅させることがネライだろう、などと噂された。このポルノビデオがビンラディンの所有物かどうか分からないまま、2015年には米国のネットメディアがCIAに対して「情報公開法」をタテに公開を請求したが、CIAは「節度を欠いた物を公開することは連邦法で禁じられている」という理由でこれを却下している。テロ首謀者とポルノビデオの意外過ぎる結びつき、面白そうな話題だが、真実は今もって闇の中だ(笑)