ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

日本よりコロナ感染者の多いフランス、マスクNon!の理由とは。

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コロナウィルス感染が世界各地で広がる中、ヨーロッパでイタリア・スペインに次いで感染者3,661人(日本は716人)と3番目に多い国フランスで、マスクをしない人が多いのはナゼなのか。フランスに長期滞在し社会事情に詳しいライター冠ゆきさんのレポート記事が目に止まった。フランス人になぜマスクをつけないのかと尋ねれば、一番に彼らが挙げるのは「マスクの着用は感染を防がないから」という理由なんだそう。フランス厚生大臣ヴェラン氏は、「リスクあるゾーンへ渡航していない非感染者のマスクの着用は勧められない。効果が実証されていないからである」と明言、フランス政府の広報担当シベット氏は、マスクは感染者とその世話をする人が着用するもので、健常者には必要ないものだと述べたという。冠さんによれば「フランス人にとっては「マスクをしている=感染者」であり、それはすなわち危険な存在であり、自らがマスクをつけることは、病気であると認めること、つまり(周囲の人に対して)敗北を意味するのだ」とか。日本で働くフランスの新聞記者が、「長い間、マスクをした(日本人の)同僚や友人と対峙するのが苦手だった。なぜこんな落ち着かない気持ちになるのかと考えたとき、微笑みや、顔のしかめ方、唇の持ち上げ方などの表情が、(普段はマスクをしない)我々西洋人のコミュニケーションにどれほど意味を持つかに考え至った」というエピソードを紹介、「フランス人がマスクをつけない理由の奥には、(病に罹った)敗北を認めたくないという反抗心と、顔を隠し隠されることへの恐怖が潜んでいるように思う」とフランス人がマスクを拒否する理由について語っている。