WBC元フライ級王者の比嘉大吾選手(24)(⬆中央)が、所属していた具志堅スポーツジムとの契約を解除した。練習方法や試合に臨む体制などでジム側と折り合いがつかなかった事が理由で引退はせず、新たな所属ジムを探す予定だという。比嘉選手といえばデビュー以来、15戦15勝15KOという強打を誇っていたのに、3度目の世界タイトル防衛戦で、計量に失敗し世界王座を剝奪され、プロになって初の黒星を喫している。その減量失敗が具志堅ジムの管理体制が甘かったからだと、先日、2階級上げたバンタム級で6回TKO勝利した復帰戦のリング上の勝利者インタビューの場で、暗に具志堅ジムの体制不備を批判していた。「今後、モチベーションが上がらなかったら(ジムを)辞めようとも思っている」と発言、「なぜモチベーションが上がらなかったのか?」という質問には「みんなわかると思うのでノーコメントで」と付け加えていた。すでにご承知のように所属ジムの会長具志堅用高氏(⬆写真右)は、ボクシングよりテレビタレント業に忙しく、比嘉選手の減量失敗の際にも、「比嘉選手本人の体重管理が甘かったのが理由」と他人事のような発言、当時まだ22歳の比嘉選手にとっては精神的に応える発言だったに違いない。我が国ボクシング界で稀に見る強打のボクサーである比嘉大吾選手、タレント業に忙しい具志堅会長と袂を分かったことで、あらたなサクセスストウリーを生み出してくれることを願ってやまない。