グランドスラム初制覇の大坂なおみ選手の優勝セレモニー。驚いたのは一緒に並んだセリーナ・ウィリアムズ選手より大坂なおみ選手が背が高いことだった。主審に噛みつき大暴れしたセリーナのど迫力を思えば意外な気もしたがセリーナの175㎝70kgに対して大坂なおみは180㎝64kgと5㎝も背が高いのだ。日本人がグランドスラム制覇を成し遂げるためにはやはり外国選手に負けないこれだけの体格が必要なのだろうか。と言うのは、いまだグランドスラム優勝に手が届かないでいる錦織圭選手は男子でありながら大坂なおみ選手より2㎝低い178㎝75kgの小柄な体格だからだ。かつてATPトップランク8人の集合写真撮影で錦織は「僕だけ(身長が)子供みたいで恥ずかしかった」と語ったことがあった。背が低いということは錦織より10㎝も高い188㎝のジョコビッチ選手に14連敗中の錦織は永遠に勝つことができないのだろうか。「そんなことはない」と錦織選手よりさらに背が低い175㎝の小柄な体でかつてグランドスラムを制した錦織の専属コーチマイケル・チャン氏は語っている。「背が低い事で有利なのは(背の高い選手より)素早く動け、より広い範囲をカバーできる、ストローク戦でスピードを活かしていけば大きなアドバンテージになる」。確かに錦織選手のスピードのある動きは誰にも負けないと定評がある。あとは大坂なおみ選手が見せたような忍耐強くラリーを続けて相手のミスを誘い出す事で勝機をつかむ事だろう。「スピードが僕の最大の武器」という錦織選手に「幸運の女神」が微笑む日はいつになったら訪れるのだろうか(笑)