女子プロテニスの全米オープンで2度、全豪オープンで2度とグランドスラムで通算4度の優勝を誇る大坂なおみ選手(26)⬆。彼女は昨年7月に長女を出産し、今季からツアーに復帰したが、全豪オープン初戦敗退、全仏オープンとウィンブルドンで2回戦敗退と苦戦が続いている。そんな中、自身のインスタグラムで現在の心の状態を綴っている。「今の私の最大の問題が、敗れたことではなく自分が自分自身の体にいる気がしないことです。ミスするはずのないボールをミスしてしまったり、以前のように強いボールが打てない不思議な感覚です。心の中で『一体何が起こっているの』と自分が叫んでいるのが聞こえます。今、私がどう感じているかを例えられる唯一の感覚は、産後の状態でいるようだということ」と綴っている。かつての強い自分を「幽体離脱」 (自分の心が肉体から抜け出る体験)したかのように眺めている産後のなおみ選手。でも、産後にグランドスラムを制覇した女子プレイヤーはマーガレット・コート(豪)やイボンヌ・グーラゴング(豪)そしてなおみ選手と同じ26歳で産後復帰したキム・クライシュテルス(ベルギー)は、24歳で出産後の26歳から全米オープンをはじめ1年半の間にグランドスラムを3度制覇している。大坂なおみ選手が、「幽体離脱」の状態から早く立ち直ってかつての強い選手に戻れることを心から願うばかりだ。