稀代の「大谷マニア」として知られる米放送局『FOX Sports』のベン・バーランダー氏⬆が、羽田空港着の航空機で初来日した。日本での取材は、オオタニがどんなところで野球を始めて、どんなところで高校時代を過ごし、そして、日本の野球文化を感じることを目的に、東京、岩手、札幌という大谷にとってゆかりの地を巡るという。バーランダー氏は、初来日の印象を番組の「ベン・バーランダーの日本日記」でこう記した。「僕らはこれがカルチャーショックかと思い知らされた。僕はこれまで世界各地に行きましたが、日本は他の国とは大きく異なる。他の国は英語が主流でなくても、文字くらいは読み取れる。そして多くの人が英語を少しだけでも話せるんだ。でも、日本ではそうではない。英語を話せる人がなかなかいない」そして「日本からアメリカに来たショウヘイのことを考えさせられる。今日、私が受けたカルチャーショックは、きっと彼がアメリカで毎日抱えている問題だ」と綴った。国際教育事業のEFEFが発表した2021年版「EF EPI 英語能力指数」ランキングで、日本は112ヶ国中78位と下位グループにランクされた。相変わらず“This is a pen.” が英語教育の最初のレッスンに使われている国ニッポン、会話として使うことを想定しない文法重視の英語教育の繰り返し、バーランダー氏ならずともショウヘイ・オオタニが抱えている英会話力の問題は、すべての日本人に共通の悩みだろう。