ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

小説家フランツ・カフカは、安全ヘルメットの考案者でもある。

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サルトルやカミュなどフランスの実存主義者たちが、実存主義文学の先駆として位置づけたチェコの小説家フランツ・カフカ⬆。主人公がある朝、目覚めたら虫になっていたという物語「変身」がもっとも有名な作品だが、現実と夢の世界を融合させたその不条理な小説は、20世紀を代表する作品として世界中で高く評価されている。そのカフカが、工事現場で使われる「安全ヘルメット」⬆の考案者でもあったという意外な事実をご存知だろうか。小説家カフカは、プラハの有名なカレル大学で法学を学び、1908年から1922年までプラハの保険局に勤めていて企業の傷害危険度の査定、分類の仕事を担当していて、工場現場の視察を度々行っていた。心配性だったカフカは現場視察の際には、万一の事を考えて軍隊用ヘルメットを常に着用していた。カフカが訪れた工事現場では、労働者たちが多くの事故に巻き込まれていることに気付き、労働者の安全性を格段に高める「ヘルメット」の着用を勧めたという。ここから安全ヘルメットが普及したとされ、カフカが安全ヘルメットの最初の考案者とされるようになったのだ。さらに、カフカは、木材部門での事故防止にも従事していて、木工機械の事故防止の為の詳細な図解入りのマニュアルがカフカの手によるものとして残っているという。小説の執筆と同じように保険局での仕事にも手を抜かなかったフランツ・カフカ。やはり歴史に残る偉人である。