ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

復帰戦のタイソン、前座のYouTuberボクサーをなぜホメたのか。

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ボクシングの元世界ヘビー級3団体統一王者だったマイク・タイソン(⬆上写真右)がリングに15年振りに復帰。元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.とのエキジビジョンマッチを戦い、タイソンは54歳とは思えない往年のスタイルで闘ったが、ジョーンズがほとんどクリンチで防いだため結果はドローに終わった。現役時代ならこのドロー判定に怒り狂ったはずのタイソンは、笑顔でこのジャッジを受け入れ「引き分けでいい。みんなが喜んでくれたらそれでいい」と語った。この試合は、PPV(有料放送)で最低保証としてタイソンが1000万ドル(約10億4000万円)を受け取る予定だったため、タイソンの金儲けエキジビジョンと噂されたが、試合後のインタビューでタイソンはリングに復帰した理由についてこう語った。「ボクシングは死にかけのスポーツだ。UFC(格闘技)に押されている。(今日の試合の前座を努めた)YouTuberボクサーのお陰で、ボクシング界は立ち直りを見せるかもしれない」と語り、タイソンの前座で闘ったチャンネル登録者が2000万人を超える売れっ子YouTuberポール(⬆上写真左)を指し、「彼らはボクシング界を救ってくれた。ボクシング界はYouTuberに対して、一種のリスペクトのようなものを抱いているだろう」と語ったのだ。落ち目になっているボクシングを再生するため自らの体に鞭打ってリングに復帰し、前座で視聴率アップに貢献してくれたYouTuberボクサーに感謝、現役時代ヒール(悪役)だったタイソンは年齢を重ねてボクシング界のホンモノのヒーロー(英雄)になったようだ。