イギリスのIT調査会社ガートナーが、スマートフォンの世界での販売台数の最新データを発表した。それによると2020年第3四半期の全世界のスマートフォン販売台数は3億6655万8600台、メーカー別でみると、1位は変わらずSamsungで8081万6000台。2位はHuaweiで5183万900台。3位はXiaomiで4440万5400台。4位に落ちたAppleは4059万8400台、5位はOPPOで2989万400台。その他メーカーの合計は1億1911万7400台となっている。1位が韓国、2・3・5位が中国、4位にアメリカ、日本メーカーはどこへ消えてしまったのだろうか。と思ったら、中国メディア「テンセント」が、「日本はスマホ部品メーカーは強いのに、スマホ本体メーカーはなぜダメなのか」とする記事を掲載した。日本国内では売れても海外では日本メーカーのスマホ販売台数はほぼゼロという状況に陥っていると伝え、海外で売れない理由として3つの点を挙げている。まずは、メーカーが長きにわたり日本国内3大キャリアによる縛りを受けてきたため、日本のスマホのシステムが閉鎖的なものになってしまい、ハードやシステムが海外でそのまま使えない状況を招いた。次に、イノベーション能力が欠けていたとし、「日本のスマホには目新しいポイントがあまりなく、その外観は5年前にとどまっている」と評価。「目新しさ」に欠ける日本のスマホが海外で生きていくことは難しいと伝えている。3つ目の理由は、宣伝力が弱かった点を挙げた。スマホメーカーが新たな市場を開拓する場合には大々的な宣伝が必要不可欠であるものの、日本メーカーが積極的に広告を打つ様子は海外で見られなかったと指摘した。11年前の2009年には世界のスマホ販売で10位以内に4社あった日本のスマホメーカー、いまどうしてる?(笑)