ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

井上尚弥のKOシーン、地上波テレビではもう永遠に見られない。

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先日開催されたプロボクシング井上尚弥のWBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチは、地上波テレビで実況でも録画でもまったく観ることが出来なかった。2年ぶりに日本で試合をした井上のKO劇を地上波テレビでリアルタイムで見られずガッカリしたファンはきっと多いはず。その理由は、この試合がコンテンツを購入する「ペイ・パー・ビュー(PPV)」形式でインターネットテレビ「ABEMA」か「ひかりTV」に3960円を支払わなければ、視聴できなかったからだ。PPVには「無料で試合を見る機会がなくなるので、ボクシング人気の拡大を阻害する」という批判の声もあるが、今回の井上のファイトマネーはPPV形式の採用のおかげで自身最高額の1億数千万円となった。今回の試合をもしも地上波テレビが放映権料を支払うとしてもせいぜい1億円足らず、これに比べてペイパービューの収入は推定だが軽く3億円は超えているだろう。日本のボクシング界で、競技だけで生活していけるプロボクサーは一握り。「(日本のボクシング界のビジネスモデルを)変えなければいけない」と井上選手が所属する大橋ジムの大橋会長の肝いりで始められたこのペーパービュー。地上波テレビがペーパービューの売上を超える放映権料を払えない現実を考えれば、今後も地上波テレビで井上尚弥のKOシーンをナマで観ることは不可能だろう。