アップル創業者でありスマホの生みの親として知られるスティーブ・ジョブスは、「自分はドラッグなしでは成功できなかっただろう。仕事の重要な部分はLSDなどの違法薬物のおかげだ。」と生前に語っていた事は有名な話だ。ジョブズ曰く「LSDはすごい体験だった。人生でトップクラスの重要な経験だった。LSDを使うと物事には別の見方があると分かる。おかげで自分にとって大切なことが確認できた。金儲けでなくすごいものをつくること、色々な物事を歴史や人の意識の流れに戻すこと。そうわかったのはLSDのおかげだ」と自伝の中で語っている。ジョブズはまた、大学時代のLSDなどのサイケデリックドラッグや瞑想・仏教の教えや禅の修業などを通して「抽象的思考や論理的分析よりも、直感的な理解や意識のほうが重要だと、このころ気づいたんだ」とも語っている。ジョブスの永遠のライバルであったマイクロソフト創業者ビル・ゲイツについて「ビル・ゲイツは一回でもLSDをきめればもっと自由な存在になれるだろう」とも語っていた。しかし、ジョブスは生涯に渡ってのドラッグ常習者ではなく、使用していた時期は短かった。1988年にFBIと国防総省が33歳のジョブスに対して行った身辺調査書には「私は1972年(17歳)から1976年(21歳)ごろまでの間、10回から15回くらいLSDを使用しました。LSDの効果を言葉で表現することはできませんが、人生をポジティブに変えた経験だといえます。あの体験を経てよかったと思っています」と記されている。この文書には、ジョブズのイニシャルとともに手書きで「これが私がLSDを使用していた理由です」という追記もされている。スティーブ・ジョブス56年の生涯の中で、17歳〜21歳までのわずか5年間の「ドラッグ体験」、それが世紀の革命「スマートフォン」の発想に繋がったとは、俄には信じがたい気もするが、あなたはどう思いますか。