ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

重いパンチの村田諒太が、KO率80%バトラーを打ち砕いた。

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日本人では最重量級のWBA世界ミドル級王者・33歳の村田諒太選手が、KO率80%を誇る24歳のバトラー(カナダ)に5RTKOで勝利し、世界タイトル初防衛に成功した。ミドル級らしい右の一発強打が魅力の村田選手、その重いパンチで、ひたすらワンツーを叩き込み、打った後には鉄壁のガードで防御。勝負を決めた5R、村田選手がガードの上からでもお構い無しで右ストレートを叩き込むとバトラーの頭がぐらり。さらに右ストレート、フックとダメージを効かせ、最後に強烈な左フックを叩き込む。バトラーは堪らずにコーナーで仰向けになりながら尻もちを着く。すぐさまレフェリーが試合を止めて村田選手はTKO勝ちを納めた。強打のバトラーを上回る強打で勝利して見せた村田選手の重いパンチは、どこから生まれるのか?一般的に強打を生む秘訣は「下半身で打つ」事なのだが、村田選手はTV画面で見る限りでは「上半身で打って」いるように見える。なぜ、村田選手は上半身だけで、相手を打ち倒すだけの重いパンチを生み出せるのか。その理由は「体の振りが大きい」こと、大振りするのではなく強く打つために体を回転させる範囲が広いのだ。ここぞという場面で思い切り拳を振う。同時に村田選手の下半身が硬いことが、上半身を振った際に生じる体の流れをしっかりと支えるのに役立っている。日本人最重量級であるミドル級で世界タイトルを守り続ける村田選手の「重いパンチ」による迫力あるKOシーン、これからも楽しみだ。