17年前の2008年にアメリカで人気のあったTVドラマ『トゥルーブラッド』 (True Blood) ⇧。日本人研究者が開発した人工血液「トゥルーブラッド」により、ヴァンパイア(吸血鬼)が人を襲わずに暮らせるようになるという近未来の物語だが、このドラマに登場した「人工血液」が、夢物語ではなく、日本人研究者の手よって現実に実用化された。奈良県立医科大学の酒井宏水教授の研究グループが、昨年、献血で集めた血液のうち、有効期間が過ぎて廃棄予定だった血液製剤を再利用して、「人工血液」を作製することに成功した。人工血液の開発は1960年代から続けられており、今回の成功は、歴史的快挙となった。輸血用の赤血球は冷蔵保存する必要がある一方、「人工血液」は常温で、約2年間保存が可能だという。奈良県立医科大学は、今春から人に投与する治験をすでに始めており、2030年の実用化を目指しているという。まさにドラマが現実になったことで、この「人口血液」がSNSを通じて世界中で大きな話題となっている。「日本がまたとんでもない物を発明したね。またノーベル賞を取ることになるのか」「日本は2050年にいるって良く言われるけど、これでそれが本当だって実証されたよな」「これは本当にすごい!!世界を救ってくれてありがとう、日本の兄弟たち」「たぶん一番喜んでるのは吸血鬼の皆さん」「こんなものを開発できちゃうってことはつまり、日本では科学者が大事にされてるってこと?」「日本の科学者さん。僕らはあなたたちを愛してるよ」「日本、君たちは最高だよ……。もう笑えないくらい進んでるな」。