国立病院機構久里浜医療センターの名誉院長・顧問の樋口進医師、2011年に国内で初めてネット依存治療専門外来を設立したドクターだ。精神科医としてアルコール依存症やゲーム障害、ギャンブル障害などの予防、治療、研究に長年従事しており、ネット依存症治療の分野でも中心的な役割を果たしている。スマホを使いすぎてるので、しばらくの間手放そうと決意したはずなのに、気がついたらいつの間にかまた、スマホの画面を凝視している──「スマホの怖さをわかっているのにやめられない」という「スマホ依存」にあなたは陥っていませんか。このように、ついついスマホに依存してしまい、なぜコントロールがきかなくなるのか。樋口医師は「スマホに強く依存する最大の要因は“いつでもどこでも使える”モノだから」だと言う。樋口医師は、こうしたスマートフォン依存から抜け出すためのシンプルだが効果的な方法を5つ提案している。まず、1日24時間の活動を毎日紙に書き留める習慣をつける。次に、スマートフォンの使用時間をブロック(停止)する時間を事前に決める。その次、スマートフォン依存の原因となるアプリを削除する。4番目に、スマホを置いて家から出る(散歩など)。そして最後に、寝室にスマートフォンを持ち込まないこと、だという。スマホ依存に心当たりのあるあなた、さっそく実行してみませんか。