デンマークのオンラインショップで大量の商品の価格を毎日チェックしている会社「プライスランナー」によると、明らかに個人で使用する商品の購入が会社の勤務時間中に大幅に増え、夜や週末になると減る傾向があるという。ネットでの商品の閲覧は「月曜が群を抜いていちばん多く、閲覧数の90%が会社の勤務時間帯である午前8時から午後4時の間がほとんど。つまり、オンラインショップでの注文のほとんどは、職場からにちがいありません」と証言している。また、スウェーデン民間航空局が、就業時間の最大75%をインターネットでのポルノ閲覧に費やしていた7名の職員を解雇した。スパイソフトウェアという会社が開発した企業が従業員のオンライン活動を監視するツールを使って突き止められたのだが、計算によると、ポルノサイトへのアクセスの70%が、月曜から金曜の午前9時から午後5時のあいだにおこなわれていたという。アメリカの調査会社「ギャラップ」によると、アメリカ人の37%近くが、仕事となんの関係もないウェブサイトを閲覧してほぼ丸一日を過ごしていると告白している、という。別のアメリカの調査によると、人々は週に平均8.3時間を仕事と無関係のサイトの閲覧に費やしているという。つまり、週に丸一日以上を働かずに過ごしていることになり、今から100年前のケインズの予想「未来では人は自由時間を持て余している」は、的はずれでなかったことがインターネットの普及によって証明されたように思われる。