GoogleやFacebookをはじめ、IT企業が多く集積する米国サンフランシスコのシリコンバレーに勤務する社員たちの間で日本の緑茶ドリンク「お~いお茶」が“注目され、多くのオフィスで飲まれている。サンフランシスコの企業向け飲料卸会社Bayco_Vendingによると「お~いお茶」の販売数が2012年ころから急激に伸びはじめ6年間で40倍近い販売数となり、2019年以降も順調に伸びているという。シリコンバレーの最先端のIT技術者たちが緑茶でコンディションを整えているとは意外だが、日本人とは緑茶に対するとらえ方がちょっと違うようだ。「いわゆるエネルギードリンクと違ってお砂糖が入っていません。エネルギードリンクは効果が切れた途端、ぐったりするのですが、お茶は無糖なので、そういったエネルギー切れを起こしません。カフェインの効果が緩やかに持続します。無糖なので健康にいいと思います。一日中飲んでも大丈夫。それに美味しいし」とIT技術者(⬆上写真)は「おーいお茶」を愛飲する理由を語っている。メーカーの伊藤園が現地で実施したアンケートによれば、日本人がおいしさや健康性を理由に緑茶を飲むのに対して、シリコンバレーの社員達は「頭がスッキリするから」「リフレッシュするのにいいから」といった意見がほとんどだったという。かつてシリコンバレー地域のITエンジニアは、ミネラルウォーターの愛飲者が多かったのが緑茶を好む人が増えたのは「緑茶にはナチュラルなビタミンCが入っていたり、抗酸化作用があったりすることを知って、水よりも緑茶のほうが健康的な飲み物である」と認識したのがその理由、と「伊藤園」では分析している。近い将来、アメリカでコーヒーブレイクがグリーンティブレイクに取って代わる日がやって来るかもしれない(笑)