ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「疑わしきは被告人の利益に」された紀州ドンファン事件。

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎さんを殺害した罪に問われていた元妻に対し、和歌山地裁は12日、無罪を言い渡した。直接的な証拠が無いなか、検察側は、元妻・須藤被告と野﨑さんが覚醒剤を摂取したとされる時間に自宅で2人きりだったと指摘、「須藤被告が犯人であれば行動が自然で、犯人でなければ行動が不自然になる」と無期懲役を求刑。一方、弁護側は野崎さんがどのように覚醒剤を口から摂取したのか明らかになっていないと指摘。直接証拠がない中、「うすい灰色をいくら重ねても黒にはならない」と主張していた。 検察側・弁護側のこうした主張に対して、裁判官は、裁判の原則とされる「疑わしきは被告人の利益に」従うかのように、証拠不十分を理由として元妻・須藤被告に「無罪」を言い渡した。裁判員を努めた20代男性会社員は、「直接的な証拠がない今回の事件は、有罪の目で証拠を見てしまうと有罪に見える。無罪の目で見ると無罪に見えてしまう。中立の立場で証拠だけをみて、感情を切り離して考えるようにした」と語った。確かに、「疑わしき先入観」を抜きにして見てみれば、今回の「無罪判決」は、当然の成り行きと思われる。