ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

28歳でミニスカートを考案したマリー・クワント、93歳で逝く。

1960年代に世界中でミニスカートブームを巻き起こしたイギリスのファッションデザイナー、マリー・クワントさん⬆が93歳で亡くなった。60 年代、世界中の若者を熱狂させたカルチャー「スウィンギング・ロンドン」というムーヴメントをイギリスから起こしたビートルズ、ツイッギー、ローリング・ストーンズと並び称されるイギリスモード界の革命児マリー・クワント。彼女は、ロンドン キングス・ロード界隈に『バザー』という店をわずか25歳で開店、その3年後28歳の頃に女性が活発に動けるようにスカート丈を短くして『ミニスカート』(Miniskirts) として売り出した所、ロンドンを始め世界中で大ブームを引き起こしたのだ。ミニというネーミングは小さいというのが由来かと思われたが、マリーいわく街中を活発に動き回る英国の小型車ミニ・クーパーに着想のヒントを得たという。「自由に自分らしく生きる」女性のために、ミニスカートの他にカラフルなデザインのタイツや、とびきり丈の短いホットパンツなども彼女が考案したものだ。「ファッションはありたい自分を表現する手段」とつねに語っていたマリー、彼女が残した功績は、ファッションの楽しみを普通の人々にも開放し、ファッションのポップス化を推し進めた点にある。ファッションの中心地パリではなくロンドンから若い女性たちの「欲しいファッション」を発信し続けたマリー・クワント、ご冥福を祈りたい。