ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

エルトンジョンはなぜダイアナ妃の「レクイエム」を歌ったのか。

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21年前の8月31日、パリで交通事故死したイギリスのダイアナ元皇太子妃、その6日後に行われたウエストミンスター寺院での国民葬エルトン・ジョンがレクイエム(鎮魂歌)として歌った「キャンドル・イン・ザ・ウインド」が世界中のテレビ画面に映し出された。後にCDとして発売されると音楽史上でもっとも売れたシングル曲としてギネス記録にまでなった曲として有名だ。ダイアナ妃の国民葬の舞台にエルトンジョンがなぜ出演を果たすことができたのだろうか。それはエルトンジョンが生前のダイアナ妃ともっとも親交の深かった友人だった為だった。ダイアナ妃は10代の頃からエルトンジョンの熱狂的なファンで独身時代の19歳の時にアンドリュー王子(元夫チャールズの弟)の誕生パーティの会場でエルトンジョンに出会うといきなりダンスに誘ったというエピソードがあるほどだ。それからも長い親友としての絆があり彼女の死に際してエルトンジョンがイギリス国民を代表してダイアナ妃のレクイエムを歌ったのは当然の成り行きだった。イギリスの国民葬で歌われた鎮魂歌「キャンドル・イン・ザ・ウインド」はエルトンジョンが大好きだった女優マリリンモンローに捧げる歌として作曲された原曲を、ダイアナ妃の葬儀のために急きょ歌詞を書き換えて歌われたものだった。「あなたの人生は風の中のキャンドルのように思える」のあとに続く歌詞は原曲では「誰かにしがみつく術を知らない」だったのをダイアナ妃のために「日が暮れても消えることのない」と歌詞を変えている。キャンドル・イン・ザ・ウインド(風の中でゆれ動くキャンドルの炎)まさにダイアナ妃の悲劇の運命をみごとに表現したエルトンジョンのレクイエムと言えないだろうか。