ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

WBC決勝深夜1時、ダルビッシュ最強打者トラウト弱点を指南。

日本中を熱狂させたWBCでの日本の優勝。その熱気が覚めやらぬ中、優勝できた裏側の様々なエピソードがメディアを賑わせている。その中で、決勝戦で、アメリカの最強打者でメジャーの主砲マイク・トラウト選手(⬆上左)を大谷を始め日本の投手陣が完全に封じ込めることができた理由について侍ジャパンの村田善則バッテリーコーチが語ったエピソードが面白い。メキシコとの準決勝を村上のサヨナラ打で勝利し興奮冷めやらぬ深夜の午前1時半(日付はWBC決勝当日)、村田コーチのもとへダルビッシュ投手 (⬆右)から「今から資料持っていきますので」と電話があった。その資料というのは昨年のMLBの打者についての詳細なデータだったという。それを見ると強打者のトラウトは意外にもフォーシームをほとんど打てていなかった。村田コーチは「イメージとしては怖いじゃないですか、フォーシームを強打者トラウトに投げるのは。ダルビッシュ投手に話を聞いて、彼もしっかりしたデータを持っていたので、「そこを勇気持って行こうと」確信が持てた」という。そして迎えたアメリカとの決勝、初回今永が二塁打を打たれたものの、2番手戸郷、3番手髙橋宏はトラウトを空振り三振に切って取り、4番手大勢は右直に抑えた。そして抑えの5番手大谷はフォーシームでトラウトを2度空振りさせ、最後は驚異の曲がり幅のスライダーで空振り三振に切って取った。村田コーチは「しっかりフォーシームを使いながら、各ピッチャーがウイニングショットを使えたことで、強打者トラウトを封じられた」と語った。試合後、トラウトは「日本の投手陣はエグい球を投げてきた。対戦経験のない相手ばかりだったし、もし2度目の対戦があれば、もう少しいい結果になっていたかもしれない」と語った。トラウトへのフォーシーム攻めを助言したダルビッシュ投手は、陰のMVPだろう。