日本のポップスカルチャー、日本のアイドル文化を作り上げた立役者として知られた故・ジャニー喜多川氏⬆。その喜多川氏には、ウラの顔として、少年達への性的搾取の疑惑がつねにつきまとっていた、とイギリスのBBCニュースが記事にした。ジャニー氏による性被害者の一人であるA氏は、15歳でジャニーズ事務所に入り、初めて喜多川氏に会ってからわずか1週間後、「合宿所」と呼ばれていた喜多川氏の自宅で「ジャニーさんに『お風呂に入っておいでよ』と言われ、喜多川氏に全身を洗われました、お人形さんみたいに、その後喜多川氏にオーラルセックスをされた」と告白した事例など被害者の生々しい声を紹介し、抵抗できない子供時代に喜多川氏から性的虐待をされたと主張する大勢の男性の証言により、東京高等裁判所が2003年7月の判決で「ジャニー氏の少年達への性的虐待は真実であった」と認定したことも紹介している。こうしたジャニー喜多川氏のウラの顔について日本のマスコミがこぞって口をつぐんでいたのは、ジャニーズ帝国からはじき出され、帝国が生み出す収益の恩恵を受けられなくなるからだと解説、「日本では最近まで男性や少年は法律上、強姦の被害者として認められていなかった。2017年の刑法改正まで、男性のレイプ被害はあり得ないと考えられていたのだ。これらのすべての要因が、男性や少年の性的搾取をタブー視するだけでなく、ジャニー氏による性的被害も表沙汰にならない社会を作ってきた」とBBCは、「少年のレイプ被害」に目をつむってきた日本社会の在り方を批判した。