ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

2連発のバケモン大谷、フィギュア選手と同じ腰回転。

WBC強化試合、阪神と対戦した侍ジャパンの大谷翔平選手、3回表、2死一、二塁で迎えたチャンスに低めに沈むフォークに膝をつき右手一本でセンターバックスクリーン横へHR、5回表の第3打席、再び二死一、二塁の場面では高めのストレートを強振。バットの下部に当ててバットが折れたというのに……打球は再びスタンドイン。2打席連続の3ランでメジャーMVPの力を見せつけた。膝をついても、バットが折れてもHRにする大谷のバケモンパワーの秘密は何なのか。大谷の打撃理論では「構えで8割5分は決まる」と言う。この点について、元阪神の鳥谷敬氏も、「今シーズンの大谷は、バッターボックスでまっすぐ立っているように見える」点に注目。「フィギュアスケート選手でも、やや前傾の姿勢から体を回転するのは難しい、大谷選手はまっすぐ立つ事で、体の回転が良くなりスイングの切れも良くなってる」と言うのだ。確かに、昨年のバッターボックスでの「構え」よりも今年の大谷は、やや前傾の姿勢ではなく背筋を伸ばし「構え」ているように見える。バッターボックスでの「構え」を大事にする理由を大谷選手は「構えがしっかりした方向で力が伝わっていないと、いい軌道に入っていかない。同じように振っていても、最初の構えの時点で間違った方向に進んでいると、いい動きをしてもいい結果につながらない」と述べている。今シーズンの大谷選手は、「構え」を意識することでメジャーで初めてのHRキングになれるかもしれない。