ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

報道の正義、ジャニー喜多川の性犯罪を裁判で認めさせた週刊文春。

今年3月に放映された英放送局BBCの報道をきっかけに、ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川による「性加害」問題が再びクローズアップされた。ジャニー喜多川による少年への「性加害」は1960年代から雑誌で度々報じられていた疑惑だったが、1999年週刊文春が「ジャニーズの少年たちが『悪魔の館』(合宿所)で強いられる“行為”」〉など計8本の特集記事⬆を掲載して、ジャニーズ事務所が発行元の文藝春秋を名誉毀損で提訴したことから公にされた。2003年5月15日東京高裁判決で文春側は敗訴したが、ジャニー喜多川による絶対的に優位な立場・権力を利用したジャニーズ事務所所属の未成年男子へのセクハラ行為の「証言」の真実性が、この裁判で「認定」されたのだ。しかし、この性加害を「認定」した東京高裁の判決について2003年当時、報道したマスメディアは、何と朝日新聞のみで、NHKをはじめテレビ全局は完全に東京高裁のジャニー喜多川の「セクハラ認定」をスルーしたのだ。そして日本のメディアからジャニー喜多川の「疑惑」が消えてから20年後の今年3月、英放送局BBCの報道をきっかけに再燃したジャニー喜多川の少年への「性加害」問題、誉められるべきなのは、20年後に暴露したイギリスのメディアBBCではなく」20年前に裁判でジャニー喜多川の「性加害」の認定を勝ち取った「週刊文春」ではないのか。「真実を暴き報道する」メディアの「正義」を貫いた週刊文春は、もっと評価されるべきだろう。