ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

欧米よりインフレ率が低いのは、ガリガリ君も謝った罪悪感。

ウクライナ戦争に端を発したグローバルインフレが世界中で止まらない。経済、金融情報メディアBloombergが発表した主要先進国の直近のインフレ率を見てみると、10月末現在で米国は8.3%、英国は10.1%、ドイツは7.9%となっている。しかし、ウクライナ戦争や円安による原料高騰が進む中で、日本のインフレ率はわずか2.6%に留まっている。こうした理由について、東京大学経済学教授の渡辺 努氏は、「値上げ嫌い」という日本人の特性が影響しているためだと指摘している。教授によれば「日本人は長いこと、今日の値札は昨日と同じという経験をたくさんの商品についてしてきた。そうした経験を経て、明日の値札もきっと今日と同じだろうと予想するようになった」と言い、「値上げ嫌い」は消費者だけでなく、値上げする側(メーカーや流通業者)も、値上げをしたら日本の消費者は他店に逃げてしまう事を熟知しているし、値上げに対して大きな「罪悪感」を持っていると解説する。その例として、2016年にアイスキャンディのガリガリ君を値上げしたとき、社長が消費者に謝罪するというテレビCMが流れ、ネットでも公開されたCM動画が200万回超も再生されるなど大いにウケ、ガリガリ君の売り上げは値上げ後もさほど落ちなかった、事を紹介している。しかし、「ニューヨーク・タイムズ」紙はこの謝罪CMについて、「アイスキャンディーの原材料費の上昇を価格に転嫁するために社長が(消費者に)謝罪しなければならない、日本社会は歪んでいる」と冷笑した⬆(上写真)。2022年10月末現在、ビッグマック価格が5.15ドル(757円)するアメリカ、9月に値上げしてもまだ410円(2.8ドル)の日本、どちらが「歪んでる社会」なのかニューヨークタイムスに聞いてみたい(笑)