世界保健機関(WHO)が決めている肥満度の基準BMIというのをご存知だろうか⬆。この数値が25を超える人は健康面で問題が起きやすい「肥満」に分類されてしまう。自分のBMI数値を知るには、(体重kg)➗(身長m)➗(身長m)=BMIで計算できる。例えば体重70kg➗身長1.65m➗身長1.65m=BMIは25という数値が算出できる。ところで、BMIが25を「肥満」とすることに異を唱えるドクターがいらっしゃる。首都圏のクリニックで高齢者の訪問診療業務に携わっている大脇 幸志郎医師だ。ドクターによれば、肥満の基準をBMI25以上とせずに、BMIの数値が23〜27の幅に収まっていれば「肥満」ではないとすべきだという意見だ。その理由として、BMI25とか30を肥満と呼んでいる現行基準は、明確なデータに基づいているわけではなく、世界と比べて日本人は平均的にやせている人が多く、 ほとんどの人は世界標準の「肥満」にはあたらず、せいぜい「小太り」のレベルに過ぎないからだという。1990年代以来繰り返されている研究では、全体として、少し太っているくらいの人のほうが長生きするという結果が出ており、 BMIと死亡率の関係を統計解析すると、だいたいBMIが25前後の「小太り」の人の死亡率がいちばん低いのだという。BMI指数25〜27の小太りのあなた「大丈夫ですよ。安心してください」(笑)