ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

内田裕也と不倫した島田陽子は悪女じゃ無かった。

1980年、アメリカのテレビドラマ『将軍 SHŌGUN』でヒロイン・まり子役を演じ、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞した「国際女優」島田陽子さんが69歳で亡くなった。彼女はスキャンダル女優としても知られ、80年代には樹木希林さんの夫でロック歌手の内田裕也さんとの不倫が報じられたり(⬆)、数々の金銭トラブルでも世間を騒がせ、金銭を得る目的での、ヘアヌード写真集やセクシービデオを発売するなど「悪女」のレッテルが似合う女優だった。そうした彼女が、内田裕也さんが亡くなって約9カ月後の’19年12月に女性週刊誌に語った記事に彼女の本当の「素顔」が見て取れる。2人の出会いは、’88年公開の島田さん主演映画『花園の迷宮』での共演だった。本作にはオールヌードシーンがあり、島田さんは監督の依頼であるヌード出演に葛藤していたという。そんな時、宿泊先のホテルのドアに内田さんからのメモが挟んであった。「今、大変悩んでいらっしゃると思います。自分の意見をひと言言わせてください。裸になることで、あなたの品位は1ミリたりとも傷つきません」。彼女は「世間の内田さんのイメージとは真逆な、繊細で思いやりにあふれた文章でした。ようやく心を決め、私がスタジオに向かうと、雨の中、内田さんは傘もささずに私が来るのをじっと待っていてくれました」と2人が不倫関係に陥ったキッカケを語っている。世間から悪女と呼ばれようとも自分の感性を信じて突き進む、強烈な個性の女優人生を貫いた島田陽子さん、やすらかに。