漫画『課長 島耕作』の主人公⬆島耕作は、30年以上に渡って、日本中のサラリーマンに崇拝されるヒーローであり続けてきた。その彼が、83年に課長となり、08年には社長、19年には相談役まで上り詰めて74歳になった今、今後の進退について読者が注目していた中、50年以上勤めた会社を辞め畑違いの企業の社外取締役に就任することが発表され、大きな話題を呼んでいる。お笑いタレントの有吉弘行(47)は、「俺は『人間 島耕作』というのを推してたんですよ、なのに、いつまでもしがみつくんだなって。きっぱり会社をやめてほしかったですね。次は陶芸やったり、ゲートボールやったりしてほしい」と語り、評論家の山田五郎氏(63)氏は、「ずっと読んでるんですけどね。団塊世代のよくないところが、本当によく表れている漫画だと思うんですよね。相談役まで来てやめればいいのに、まだ働くでしょ?こういう人はいつまでも働いてるんですよ」と、あきれたと言わんばかりの感想。こうした読者の見方に対して、作者の弘兼憲史氏は、「島耕作は次世代のためにも(世の中の企業で起きている)衰退をなんとか食い止めたいと考えています。だから、これからも問題を抱える業界に行ったり元気な人の活躍を支えたりしていくでしょう。島耕作はまだまだワークエンゲージメント(仕事への意欲)高めに最後の青春を歩んで行きますよ」と熱っぽく語っている。島耕作はなぜのんびりとした余生を送ろうとしないのか?答えは簡単、それだと作者の弘兼憲史氏がサラリーマン漫画を続けられないからだ(笑)