西側メディアがLIAR(ウソつき)プーチン⬆と呼ぶように、ロシア国内のマスメディアのニュース報道、キャスターの解説、パネラーたちの討論、VTRなど、ウクライナ侵攻の情報のすべてが、プーチン大統領のフィルターを通したプロパガンダ一色に染められている。あるモスクワ駐在員は「ロシア国民がよく見ているのが『ロシア24』というニュース専門チャンネルなんですが、ウソばっかりで一日中見ていると頭がおかしくなってくる」と語るほどテレビに流れるのはフェイクニュースばかりだという。これほど徹底してロシア国民にウソを繰り返すプーチン大統領の頭のなかには「ウソを100回くりかえせば真実になる」というナチスの宣伝相ゲッペルスの言葉があるからに違いない。ウソを繰り返してドイツで政権を掌握したナチスは、結局は悲惨な末路を辿った。プーチンがウソを繰り返してもたどる道はナチスと同じ敗北の道だろう。さらに、80年前のナチス時代とは違いロシア国民には、言論統制をくぐり抜けるSNSという現代兵器がある。ロシアの若者たちは、ITツールを駆使して真実を知ろうと努力し、間違った方向に突き進む独裁国家に抗い続けているという。ライアープーチンは、外堀を西側諸国の経済封鎖によって埋められ、内堀はSNSで正しい情報を掴んだロシア国民によって埋められ、結局は敗北することが目に見えている。