米国のユニコーン(企業価値の高いベンチャー)企業として知られるアクションゲーム会社 Epic Gamesは、3月21日、自社が開発した『フォートナイト』⬆を通じて現在抗争中のウクライナへの人道支援を目的に売上を全額寄付するキャンペーンを発表、発表からたった1日で3600万ドル(約43億円)の寄付金を集めたと公表した。Epic Games社が2017年に開始したゲーム「フォートナイト バトルロイヤル」のユーザー数は、2020年5月には3億5,000万人に達しているという。ウクライナへの支援金に充てられるのは、V-Bucksパック、キャラクターコスチュームなど実際の通貨で購入された有料コンテンツに限られている。ゲームユーザーの協力を得てウクライナ支援をするというこのユニークなアイデアを思いついたEpic Games 社の創業者兼CEO ティム・スウィニー氏は、慈善活動家として知られ、3年前2019年、彼は130を超える希少種や絶滅危惧種の植物や野生生物種が生息するノースカロライナ州の7000エーカーの「ボックス・クリーク原生地域を含む5万エーカーもの森林地を自費で買い上げ州に寄付するという自然保護活動も行った。その彼が、ゲームを通して1日で43億円のウクライナ支援のための寄付金を集めるというアイデア。世界一のゲーム売上2兆6563億円を誇るSONYや売上1兆7589億円の任天堂のトップには、スウィニー氏を見習ってゲームユザーにウクライナ支援を呼びかけるアタマは無いのだろうか。