イギリスの大衆紙「デイリー・メール」はプーチン大統領のが演説している写真と共に、プーチン氏が着ているダウンジャケットの写真を掲載した⬆。このダウンジャケットはイタリアの高級ブランド「ロロ・ピアーナ」のもので、 価格は日本円で約160万円だという。デイリー・メールの記事によれば「2021年のロシア人の平均年収は67万8000ルーブル。プーチン氏のダウンジャケットの半額以下である。ロシアでは多くのデザイナーズショップが閉店したが、 プーチン氏はイタリアの高級ジャケットを手に入れることができた」と報じている。ロシア人の平均年収が、たったの81万3600円（１ルーブル1.2円）というのは本当だろうか。2005年の製造業労働者一人当たり賃金統計でみると、日本は月に33．5万円、ロシアは3.1万円となり日本人の所得の10分の１以下であることは確かなようだ。また、その国の経済力を計るビックマック指数を見ても日本の390円に対してロシアでは201円で侵略したウクライナの280円よりさらに低価格だ。天然ガスや石油など天然資源が豊富な国なのにロシアはなぜウクライナより貧しい国なのか。それは、世界トップクラスの軍備に膨大な予算をかけ、ガスや石油から得られる莫大な利益はプーチン氏をはじめ富裕層が独占し、庶民の暮らしを豊かにすることには目をつむっている独裁国家だからだ。
