ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アメリカでレコードが、CDの売上を抜いた。

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米国で、今年上半期におけるレコードの売り上げがCDのそれを上回ったという。これは、CDが発売された1980年以来初めてのことなのだとか。レコードの販売額は2005年からじわじわと増加傾向にあり、今年は前年同期比4%増の2億3200万ドルを記録。対して、CDの売り上げはなんと48%も減少し1億2900万ドルに落ち込んでいるという。いま、ナゼレコードが人気なのか。音楽をデータとして聴くことが当たり前になっている現在、アナログレコードは過去の遺物のはずだったのだが、音楽配信データの「便利さ」の裏にある「そっけなさ」に物足りなさを感じた音楽ファンが、再びアナログレコードの持つ「手触り感」の魅力に目を向け始めたからだというのだ。レコードが持つ暖かみのある音、モノとしての味わい。インテリアとして壁に飾ってもお洒落なデザイン性。従来はマニアの嗜好品やDJツールでしかなかったアナログレコードが、いまや若い世代も注目する最新メディアへと再浮上したというわけだ。急速に進化してきたデジタルミュージック時代のなかで、希薄になっていた「音楽再生」というアートシーン。アナログレコードは「私らしい音楽の聴き方」という新しいライフスタイルと言えるものかもしれない。音楽はマニアだけのものではない。あなたもアナログレコードを一度、手に取ってみてはいかが。その手触りの中から音楽の芳醇さがきっと伝わってくるはずだから。