これまで公衆の面前でのマスク着用を拒んできたトランプ大統領がFOXビジネスのインタビューで、今後は必要に応じ「マスクを着ける」と語り、態度を一変させた。トランプ氏は「もし人々と近接した状況だったら必ず着ける。マスクには賛成だ」と表明。これまでもテレビカメラのない所で着けていたといい「見た目もいい(西部劇ヒーローの)ローン・レンジャー(⬆上写真左)のように見える」と賞賛した。トランプ氏の突然のこの心変わりは一体ナゼなのか。それは今年11月の大統領選挙をニラんでの発言なのだ。米ABCニュースと調査会社イプソスによる先週の世論調査で、前週の外出時にマスクかフェイスカバーを着けると答えた米国人は89%にも上った。4月中旬に比べ、20ポイントも跳ね上がっている。さらに、共和党のアレクサンダー上院議員が先週「命を救うこの単純な行動が政治議論の一部となってしまっている。トランプ支持ならマスクは着けないし、反トランプなら着ける、というように」と述べるなど、マスク着用を拒み続けてきたトランプ氏にとって、アメリカ国内でマスクをしない人が少数派になってしまったことが、態度を一変させた理由なのだ。トランプ氏は先月、米紙ウオール・ストリート・ジャーナルで「マスクを着けている人の中に私への反対姿勢を示すことだけを目的にしている人もいる」と述べていたが、米国民の89%がマスクを着けていると聞いた途端に、機を見るに敏なトランプ氏は「マスクはローン・レンジャーみたいで好き」と言い始めたというわけだ。でも、ローン・レンジャーのマスクは鼻も口もカバーしないアイマスク(⬆上の写真)なのだからトランプ氏の「マスク好き」はミエミエの嘘である事があっさりとバレてしまった(笑)